ブログを書き始めてから、記事の中に貼り付けたい画像を探すことが多くなった。
なかなかしっくりくる画像が見つからないのは日常茶飯事であり、ようやく「いい画像を見つけた!」と思ったら、利用条件の厳しいライセンスが付与されているということもある。
ライセンスという単語を聞くと、画像使用に対するハードルが上がる印象を受けるかと思うが、ここでは「無料で商用利用が可能」となっている代表的なライセンスを紹介したい。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons License、略してCCライセンス)とは、「こんな条件を守ってくれるなら、私の作品を使っていいですよ」と、あらかじめ許可しておくライセンスである。
全部がそうではないが、中には商用利用OKなものもある。
主な特徴
CCライセンスの表記には、以下の4つの種類が含まれる。
| 種類 | 使用条件 |
|---|---|
| BY(Attribution) | 作品のクレジットを表示すること |
| NC(Non-Commercial) | 営利目的で使わないこと |
| ND(No Derivative Works) | 元の作品を改変しないこと |
| SA(Share Alike) | 元作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること |
これらの条件を組み合わせてできるCCライセンスは、全部で以下の6種類となる。
| 種類 | 使用条件 |
|---|---|
| CC BY | クレジット表示 |
| CC BY-SA | クレジット表示 + 改変時は元作品と同じCCライセンスで公開 |
| CC BY-ND | クレジット表示 + 元作品を改変しないこと |
| CC BY-NC | クレジット表示 + 非営利目的での使用 |
| CC BY-NC-SA | クレジット表示 + 非営利目的での使用+改変時は元作品と同じCCライセンスで公開 |
| CC BY-NC-ND | クレジット表示 + 非営利目的での使用 + 元作品を改変しないこと |
ここで特に気を付けたいのは、太字で示した通り、NCの表記が含まれる場合は商用利用がNGとなる点である。
たとえ個人でブログを運営している場合であっても、アフィリエイトのように紹介料を得ていたり、広告収入があるサイトは商用と判断されるので、そのようなブログの場合はNCの表記の無いCCライセンスの画像を使用することが求められる。
利用時の注意点
当たり前ではあるが、著作権侵害とならないよう以下の対応を行っておく必要がある。
使用前に、どのCCライセンスか確認する
著作物に明示されているライセンスの種類をチェックし、使用条件を確認することが必要となる。
例えば、こんな感じである。
- CC BY:クレジット等を書けばOK
- CC BY-NC:商用利用NGなので、アフィリエイト付きのブログでは使えない
- CC BY-ND:加工・編集は禁止(トリミングもアウトの場合あり)
ブログで正しく使う
使用条件が判明したら、後はその条件に沿って使えば良い。
CCライセンスは何れも作品のクレジット等の表示が求められるので、最低限、以下の情報を書こう。
-作品の「Ⓒ 著作権者の名前 公表年」の3点セット(「クレジット」とも呼ぶ) - 作品に記載されている場合には、必ず記載すること。
- 作品の作者名、スポンサー、タイトル
- 作品に表示があれば記載すること。
- 元の作品の著作権表示かライセンス情報に関するページへの指定されたURL
- 作品に表示があれば記載すること。
記載場所は厳密に決められているわけではないが、ウェブサイトへの掲載であれば、同一のページに記載することが望ましい。
クレジット表記不要なライセンス
無料で使えるとはいえ、ぶっちゃけクレジット等の記載は面倒かと思う。
「どうしてもCCライセンスの画像を使いたい!」といった事情が無いのであれば、以下に紹介するようなクレジット表記が不要なライセンスの適用された画像を使うと良い。
CC0ライセンス
CC0とは、著作権が生じている著作物について、自発的に権利を放棄して、パブリックドメインにしようという、何とも太っ腹な宣言である。
他のCCライセンスが著作権を前提として「利用の許諾を行う」のに対して、CC0は
- 著作権を放棄する
- 放棄できない権利は無条件かつ永続的な利用許諾を行う
- 利用許諾も無効な場合には権利行使をしないということを「確約する」
という構成になっている。
つまり、いかなる権利も放棄しますよ、ということである。
CC0の宣言がなされた画像等は、クレジットの表記も不要で、商用含め自由に利用することができる。
その他ライセンス
その他、「商用利用可能/クレジット表示不要」のライセンスを適用している画像素材サイトもあり、実際はこれらにお世話になることが多いと思う。
ここでは、代表的な3つのサイトを紹介する。
Pixabay
-
特長
- 無料使用可能、クレジット表記不要(だけど付けるのは歓迎)、コンテンツの変更、改変もOK。
-
禁止行為
- コンテンツに創作的な労力が加わらず、Pixabayに掲載されているものと実質的に同一の形態となっているものを販売または配布すること
- コンテンツに認識可能な商標、ロゴ、ブランドが含まれている場合、そのコンテンツを商品やサービスに関連して商業目的で使用すること
- 不道徳または違法な方法で使用すること
- 誤解を招く、または欺瞞的な方法で使用すること
- 商標、意匠、商号、会社名、またはサービスマークの一部として使用すること
いらすとや
-
特長
- 規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず無料で利用でき、自由に編集や加工をすることもOK。
- 会社のロゴマークやキャラクターや看板としても利用できるが、商標登録などをして独自の権利を主張することはできない。
-
留意点
- 1つの創作物につき、商用利用できる素材は20点まで(重複はまとめて1点)、超える場合は有償対応
-
禁止行為
- 公序良俗に反する目的での利用
- 素材のイメージを損なうような攻撃的・差別的・性的・過激な利用
- 反社会的勢力や違法行為に関わる利用
- 素材を主体としたコンテンツ・商品の再配布・販売
- その他著作者が不適切と判断した場合
アル
こちらのサイトでは、何と漫画のコマをブログ等に自由に投稿できるサービスを提供している。
対象となるのは一部許諾を得ている漫画ではあるものの、コマ画像を指定のブログサービスやSNSなどでURLを貼り付けたり、サイト内にembedすることを許可している。
2025年時点で貼り付け可能なブログサービスは
- WordPress
- はてなブログ
- note
- Amebaブログ
に限られており、Bloggerが対象外である点は注意である。
また、残念ながら2022年3月末で、定期的な記事・コンテンツの更新を停止となってしまっている。
しかし、商用の漫画のコマを掲載できるというのは画期的な試みである。
まとめ
ブログを運営する上で、著作権侵害とならないよう画像等を用いるのは必須である。
特に著作権者の許諾を得るのでなければ、無料で商用可能なライセンスのある画像をを使用するのが良いだろう。
引用という形であれば、もっと色々な画像(例:漫画のコマ画像)も掲載できるのだが、引用にあたるのか判断が難しいところもあるので、安易な掲載はお勧めしない。
巷には漫画の切り抜き画像を沢山載せているサイトもあるが、「皆やっているから大丈夫だろう」と思い込まず、法律を守って運用した方が余計な心配もせずに済むので良いかと思う。
ただこんな記事を書いておいて身も蓋もないのだが、近年では生成AIの機能向上が凄まじいので、わざわざ特定のサイトから画像をダウンロードする方法ではなく、各自が生成AIで作った画像を用いることが主流となるかと思う。
この場合も、生成AIの利用規約(特に知財に関する条項)にきちんと目を通すとともに、生成された画像が他者の著作権等を侵害するものでないか確認していくことが求められる。